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2015年1月31日の世界ふしぎ発見を見た方はいるだろうか。オープニング早々、水着姿のリポーターが氷のはった湖とサウナを往復するシーンが映し出された。私は喜びを胸に抱き、懐かしさをかみしめた。

このサウナこそ、私が1年間を過ごしたフィンランドで最も愛した場所であり、約10年が経った今でも、フィンランドでいちばん行きたかった場所でもあった。

・・・

約10年ぶりに降り立ったタンペレは氷点下15度を下回る極寒の世界だった。

かつて私が通った大学や幾度となく歩いたセンターを巡った後、夕方に2番のバスに乗り込んだ。行き先はもちろん、Rauhaniemen kansankylpylä(ラウハニエミサウナ)である。

終点の「Rauhaniemi」で下車し、雪と氷の世界を歩くこと10分。ラウハニエミサウナにたどり着いた。

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ラウハニエミサウナの建物

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情報がいろいろと書かれている。

受付で一人5.5ユーロを支払い(当然カードが使える)、更衣室へと向かった。

ドイツのサウナとフィンランドのサウナの大きな違いは、更衣室が男女別であること、そして、そこで水着を着なければならないことにある。これは「混」状態の裸イベントに慣れていない人々にはなかなかありがたいことかもしれない。(それだけドイツのサウナのハードルは高いということになるのだが・・・)

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ラウハニエミサウナの入り口

水着を装着した我々は、シャワーを浴び、サウナへと向かった。

サウナは細長い部屋で、入口を入り両サイドに10人ほどが座れる3段のシートが設置されている。奥にサウナストーブが設置されていて、傍には水をはったバケツが置かれている。シートは上段が熱く、中段がやや熱く、下段は暖かい。私は中段でじっくり採暖した。ドイツのサウナのような、aufgussタイムはない。ストーブ近くに陣取る入浴客が水をかける。その度に心地よい熱波が襲いかかってくる。

身体が芯まで温まったら外にでる。いきなりマイナス15度の世界である。フィンランド人たちは、何事もないかのように湖を目指す。Avanto(アヴァント)をするためだ。私と兄は彼らの後を追った。兄が先に湖に入ったが、即出てきた。寒すぎるからである。私ももちろんアヴァントをする。9年ぶりの寒中水泳を楽し・・・めるわけもなく、当然数秒で引き上げ、100度のサウナへと戻り暖を採った。

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Avantoさえしなければ耐えられる。

これを3回繰り返し、すっかり身体を温めた後、ホテルのあるセンターへと戻った。

フィンランド人にとってサウナは、下町の銭湯のようなものなのだろう。老若男女問わず、仲良く話し合っている。話題も我々が普段銭湯でするような日常的なことにちがいない。何人かの若者に話を聞いたところ、10年以上毎週通っているというツワモノもいた。高齢層はもっと長く通っているのだろう。

彼らが好むAvantoという寒中水泳の文化は、これは頭のネジが何本か足りていないからとしか考えられない。日本でも寒中の水浴びイベントが真冬にニュースになることがある。「ニュース」に値する奇抜な行動だからである。ところがフィンランドでは、それが「ニュース」になることはまずない。あまりにも日常的だからだ。

エアギターコンテスト奥様運びレースといった謎のクリエイティビティを発揮するフィンランド人。伝統的なサウナ文化も謎なクリエイティビティが満ち溢れている。

☆☆☆☆☆

Rauhaniemen kansankylpylä(ラウハニエミサウナ)

訪問日:2014年12月29日(月)17時頃

結果:老若男女問わず、100度のサウナ、1度の湖、氷点下15度の世界を楽しむフィンランド人に相変わらず圧倒され、留学時代を思い出した。

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2014冬 世界の混浴をゆく タンペレ」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 汗をかいて海にドボン★日本人にも行けそうな本場フィンランドの公共サウナ 6選 | Voyage -旅行・観光-

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