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今回が「混浴をゆく」2013年ゴールデンウィーク編の感動のフィナーレである。

温泉に浸かり疲れたモンキーブリッジとぼくは、ちょいと目先を変え、高山観光をすることにした。

伝統的建造物群保存地区に指定されている高山。ぶらぶらしてるとけっこうナイスである。

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そしてなんといっても飛騨牛である。ビルゲイツではないぼくはメンチカツで我慢する。

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こうしてしばしの観光を経て、最後の目的地、下呂温泉噴泉池へ。事前情報で水着着用の義務化が平成22年2月から始まったことを知り、かなり残念な思いはあったが、まー仕方があるまい。とりあえず向かう。

公共の駐車場に車を停め、川の反対側にある温泉へ向かう。橋の上から入浴客を臨む。

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お風呂に着くと、どうやら水着は着用してない人もいるようだ。「水着着て入るのか?」と入浴中のおっちゃんに確認したところ、「20時以降はOKだ」という地元ルールを教えてくれた。どうやら、20時くらいまでは自治会の人が監視しており、水着を着ないとならないらしいが、彼らが帰った後はみんな裸で入るらしい。真っ暗でほとんど見えないが、確かに、水着を着ている男は一人もいなかった。

ちなみに、入浴客には20代くらいのチャンネーが一人まぎれている。地元ルールは採用せず、しっかりビキニを着ておる。何やらダンサーらしき若い兄ちゃんを連れておる。2005年フィンランド2位のロックダンサーの実力を保持するぼくではあるが、ダンサーだった頃の面影は毛髪の後退とともに色あせておる。そして、そもそも裸同士でシェアするものは何もない。なので、とりあえずのんびり入浴する。

しばらくしてからおっちゃんたちと混浴談義をはじめる。どうやら、あの日、新穂高の湯にもう少し長く入っていたら、外人のカップルがイチャイチャするのが見えたとか。イチャイチャは見たくない。お姉さんだけで来てくれたまえ。とはいえ、おっちゃんからは「3時間くらいは待たないとだめだよ」とスケベの極意を伝授された。そ、それが目的じゃないんだよ…!ふ、古き良き入浴スタイルの研究なんだよ…!!と負け惜しむ。

その他に、昔の混浴事情や世界の混浴事情について話し合う。昔は若い女の子たちがすっぽんぽんで入ってきたものらしい。古き良き時代である。good old daysである。さらばアドリア海の自由と放埒の日々よ。また、今でも混浴が多く残るドイツでは、東西に分かれていた頃、西側はストイックアメリカの影響で混浴が禁止されていたらしい。が、冷戦終了後、ドイツ人のDNAが再び混浴を広めたとか。本当かどうかは現地調査で確認するとしよう。

さて、お風呂に入っていた時にずいぶんと腹立たしいこともあったのでここで書き添えておきたい。

  1. 中年夫婦で噴泉池まで来て、男だけが風呂に裸で入り、嫁が外でじっと待っていた。悪いけど、他の男もいるんだ。嫁よ、入らないならどっか遠くに行ってくれ。
  2. 服着たまま足湯として足だけ浸けてる若者カップルよ。それはマナー違反じゃないかね。足湯に浸かりたいなら足湯に行ってくれ。

もちろん、水着着用義務を怠った我々にも問題はある。ただ、温泉まで来て、裸(or水着)の入浴客を着衣のまま眺めるのは、ある種の覗き行為だと思う。江戸時代末期に日本を訪れた多くの外国人が温泉を視察した際、裸で入浴する我々を見て「恥知らず」と感じたそうだが、裸でいる状態が当たり前の特定の空間の中で裸の客を覗き観る着衣の人間の方がよほど「恥知らず」である、と名著「混浴宣言」の著者、八岩まどか女史は紹介していた。まさにその通りである。恥ずかしいから脱がない、だから入浴しない。だったらその場にいないでくれ。こっちの方が恥ずかしいよ。

混浴の道をゆく諸先輩方からの激励を受け、モンキーブリッジとぼくのゴールデンウィークの混浴ツアーは終わった。名古屋へ向かい、〆のラーメンを食べに閉店間際の万楽に駆け込んだ。

モンキーブリッジよ、弾丸ツアーへの同行を心から感謝申し上げる。次は北関東の混浴ツアーをしようぞ。土日をくっつけて東京に出張にでも来てくだされ:)

☆☆☆☆☆

下呂温泉噴泉池

訪問日:5月5日(日・祝)夜の10時くらい

結果:ビキニのチャンネーがおったが、あまり混浴した気分にはならない。水着着用だとプールだよね。

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