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日本国内にもまだまだ行かなければならない混浴は無尽蔵にあるが、夏休みとマイルを利用して、調子に乗って海外進出をした。シリア情勢が怪しくなる中、こともあろうに9.11発のSAS便の飛行機に乗って。最初に目指したのは、ぼくが勝手に第3の故郷と呼んでいる町、ストックホルムである。

ストックホルムでは、懐かしい面々に会ったり、大好きだった界隈をうろついたり、2年ちょっと住んでいたにもかかわらず一度も行こうともしなかったVasa博物館に行ったり、お友達のお友達や家族に会ったり、2.5日以下の滞在であったにも関わらず、盛りだくさんの内容をこなした。

行く前から唯一決まっていたのは、ストックホルム近郊の町NackaにあるHellasgardenの金曜18時〜20時の混浴タイムに駆け込むことのみ。ちなみに、今回は「サウナ浴」である。この計画について大学院時代の寮の友人に話したところ、「いてもおばあちゃんばっかだと思うよ」とのこと。望むところである。くさっても(と言ったら失礼か)ストックホルムのおばあちゃん、数十年前にはバービー人形を体現した美しさを秘めていたはずである。瞳というフィルターを介することで、数十年前の姿を現すことなど、妄想王のぼくにしてみれば朝飯前である。

とにかく、金曜夕方17時頃、Slussenで401のAlta 行きのバスに乗り込んだ。帰宅ラッシュなのか、週末をホリデイハウスで過ごすためなのか、いろいろな人でごった返すバス。バスに揺られること約20分。目的地「Hellasgarden」のバス停に到着した。

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Slussenからはこんな感じで旧市街が見えます。

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バスを降りたのはぼくも含め男たちが5〜6人。まったくスケベ男ばかりの世の中である。あきれたものだ。ぼくはスケベなわけではなく、あくまで現地調査である。崇高なるアカデミックな目的があることを間違えられては困る。

皆が脇目も振らず(脇目を振るような対象がないだけなのだが)サウナに向かって行くのを追う。サウナに入る前に目の前に広がる湖をチェックしに行った。すると、バスタオルを巻いた婦女子たちが何人かいる。推定30代後半〜70代くらいのバリエーションである。混浴タイムが始まる前からこの様子である。期待は否応なく高まって行く。

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サウナ入り口はこんな感じ。

サウナ入浴料60クローネとバスタオルレンタル代20クローネを払い、男子更衣室へ。

ここでブービートラップにひっかかる。ロッカーに鍵がついてない。

しまった!そうだった!!

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そう、ぼくはこのトラップに5年前にだまされたことがあったのだ。極寒のストックホルムの1月。鼻毛がサクサクするような折、スイマーボディーをゲットすること(&泳ぎにきてるかわいいお姉さんたちを見て目の保養を得ること)を目指し、ぼくはプールの年間パスを買った。喜び勇んで行ったところ、マイ南京錠持参を知らず、スゴスゴと引き返したことを思い出した。

今回はスゴスゴと引き返すわけにはいかない。受付で南京錠を買うしかない。売ってくれとお願いしたところ、あっさり「ない」と答えられる。仕方がない。ま、安全でしょう。と覚悟を決めたところ、気を利かして誰かの忘れ物を貸してもらうことができた。

この時、時計は17時45分を指していた。

シャワーを浴び、サウナへ。

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サウナには男女の水着着用禁止のサイン。

あと15分で混浴タイムである。落ち着け、おれ。

もうちょっとしたら婦女子が入ってくるはずである。落ち着け、おれ。

中には裸の男たち。落ち着け、おれ。あ、これは問題ないか。

そうこうしているうちに、18時を回った。しかし、待てど暮らせど、婦女子は来ない。仕方がない。とりあえず湖ダイブにでも行って様子を見よう。学部の交換留学時代以来のsauna to lakeである。水温は20度を少し下回った程度。めっちゃ冷たい。あっさり退散する。ちょっとのんびりしながら回りの様子を確認する。

おばあちゃんが水着を着て泳ぎに来ている。さすが北欧。

おじさんが水着を着て泳ぎに来ている。さすが北欧。

・・・ん?

さっきまでいたバスタオルの婦女子がいない。どういうことだ。話が違うではないか。落ち着け、おれ。落ち着くんだ。

何事もないように普通を演じ、身体が寒くなるまで待ってみたが婦女子たちは現れない。

そうか、寒いからだな。そろそろサウナにいる頃だろう。そうに違いない。

戻りかける。と、今度はサウナへのドアが開かない。タオル一枚で閉め出された。

すると、外でビール飲みながら談笑していた男たちが「2050だぜ」と教えてくれた。内側にメモが貼ってあったことに冷静なぼくが気づかないとは、とんだ失態である。

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気づくかよ。

とにかく、無事に中に戻ることができた。サウナには、やはり婦女子はいなかった。

どういうことだ?

裸の男たちが続々と戻ってくる。ビールを飲みながら談笑している。

・・・そういうことか。

サウナそのものが気持ちよく、裸で湖を泳ぐことも(しんどいけれど)気持ちよいため、すっかり長居してしまった。待てど暮らせど、婦女子は現れなかった。

また来るよHellasgarden。そのときはセクシーダイナマイトを用意しておいておくれ。

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19時30分。夢と希望を湖に残し、Slussen行きのバスに乗り込んだ。

☆☆☆☆☆

ストックホルム近郊のナッカにあるHellasgarden(ヘッラスゴーデン)

訪問日:2013年9月13日(金)18時頃

結果:待てど暮らせど婦女子は来ず。近くで生着替えでおっぱいポロリは見たけれど。それは目的ではないのでノーカウント。

ストックホルム近郊でサウナから湖に飛び込める公共施設はたぶんここしかないので、とてもおすすめです。混浴は月曜終日と金曜の夕方のみ。住んでいる時に知っていたかった。

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